院長ブログ Director's Blog

2019/11/20
コラム
大豆イソフラボンは乳がん再発に影響しないのか
女性ホルモンに似ているといわれている大豆イソフラボンは、
豆腐、味噌、納豆などに多く含まれていると言われています。

実際に大豆イソフラボンは「植物性ホルモン」と呼ばれており、化学構造も女性ホルモンに似ています。
大豆製品は古くから日本人の食生活をあらゆる場面で支えてきた大切な食材です。
女性ホルモンは乳がんの発症を促進してしまう働きがあるのですが、
大豆イソフラボンは女性ホルモンの働きを阻害するので、乳がんを予防する効果があるのではないかと言われています。

一方でイソフラボンは弱いエストロゲン作用があるので乳がんに悪影響を及ぼす可能性も懸念されます。

しかし、アジア人は欧米人に比べて日々の食事で大豆製品を摂取している量が多いといわれており、
実際に欧米より日本の方が乳がんの発症率は少ないということが知られています。

その事実の背景には日本人の食生活が大きく関わっていると言われています。
イソフラボンが乳がんを予防するかどうかはまだ十分な証拠があるとは言えませんが、
イソフラボン摂取のためには1種類だけを取り入れるのではなく、様々な大豆製品をバランスよくとることを心がけましょう。

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