院長ブログ Director's Blog

2021/04/12
コラム
リンパ浮腫かなと思ったら

リンパ浮腫かな?と思ったら

 

「リンパ浮腫」という言葉は乳がん、子宮がんと診断を受けた後、主治医や看護師から説明を受ける中で初めて聞いたという人も多いと思います。

しかし、その時はこれからの手術や抗がん剤、放射線治療、またボディーイメージの変化などのことで頭はいっぱいだったのではないでしょうか。

治療がある程度すすみ、癌に向き合えるようになった頃、ふと、腕や手が少し腫れているのに気づき、「そういえば前に腫れることがあると言っていたような、、、、」と思い病院でもらったパンフレットを引っ張り出して読み返してみたり、またはネットで調べた人も多いと思います。ネットで調べてみると、ゾウのように皮膚が硬く分厚く倍以上に腫れている写真が目にして、驚いたり怖くなったりした人もいるかもしれません。しかし、すぐにそのような状態にはなりませんし、手術の影響で一時的なものの可能性もあります。同じ手術をしてもリンパ浮腫を発症する人もいれば発症しない人もいるのです。

過度に心配しすぎる必要はありません。ただ、一度腫れているかな?と感じたら医師に相談してみることをお勧めします。リンパ浮腫の治療は早期に発見し、早期に治療を開始することが一番大切だからです。

乳がんや子宮がんの手術をした後、腫れていない状態の人も自分の腫れていない状態を知っておくことが大切です。なぜなら初期の腫れは見た目ではわかりにくく、触ってみて初めてわかる程度だからです。早期で気づく場合はほとんど自分だと考えてもいいと思います。気にして何度も触っていると腫れているのか、これがリンパ浮腫なのか自分では判断しにくいと思います。その時は遠慮なく一度主治医や看護師に相談してみてください。

また、これから手術する方は前もって腫れていない状態の上肢や下肢の周囲径を測定しておくのもお勧めします。

リンパ浮腫セラピスト看護師 西村

 

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